老子名言 11月3日

人はそれぞれの道に従う。

道は万物のあり方の要である。

善人はこれを保っており、

そればかりか、不善の人もこれを保っている。

人間はそれぞれに、それぞれの道にしたがってるのであって、

善不善というのはというのは、人間の当てはまる区別に過ぎない。

『飾り立ての言葉を使って、口先で世渡りすると、

自らの魂を売り買いすることになってしまう。

口先でごまかさず、自尊心を保って行動すれば、

自らの魂を守り、人として成長する』という。

ある人がいま不善だからといって、

どうしてこれを捨てることがあろうか。

天子が即位して三人の大臣が定められ、

天下の秩序が形成されたお祝いに、

大きな璧を先に立て、

四頭立ての馬車を仕立ててお迎えに上がる、

という最高の祝福の儀礼がある。

しかし、こんな最上の礼でさえも、

座ったままで、

道の教えを献上して伝授することにはかなわない。

それほどにこの教えには価値がある。

昔からこの教えが貴ばれた理由は何か。

自らの道に逆らうなら、

『求めれば手にはいり、罪を犯すことから免れる』

というではないか。

それゆえ、天下の誰もが貴ぶのである。

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