老子名言 10月9日

道は本来、

名付けることもできない。

道は、言葉でとらえようがなく、本来、名付けることもできない。

道に従って生きる荒削り木のような人は、

身分が低いとしても、これを従属させようとする君はいない。

侯王が、このようなあり方を守りえたなら、

万物はさまに自ら帰順してくるであろう。

天地が調和して、すばらしい甘露をすべての命をもたらす。

民は命令されることなく、おのずから品行を正して秩序を生み出す。

名付けのようのない神秘たる道を、

樹木の枝葉を切りそろえるように制すれば、

それは名付けの可能な道具となる。

ひとたび、名付けうる道具としたら、

その作動の限界をしらねばならない。

限界を知っていれば、危険はない。

道の天下におけるそのありさまは、

小さな谷が大河や大海の源流となっているようなものである。

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