老子名言 10月6日

自分の本質から離れないでいる。

雄鶏のような力強さを知り、

雌鶏ような柔らかさを守り、

天下に時を告げる鶏なる。

天下に時を告げる鶏となり、

自分の本質から常に離れない。

自分の本質から常に離れず、

赤ん坊のような柔らかさを回復する。

潔白な人々のあり方をも受け止めれば、

天下の人々の思いの流れ込む谷となる。

天下の谷となり。

その本質が充足する。

その本質が充足し、

荒削りの木のような鈍朴さを回復する。

言葉で表しうる明日の論理を理解した上で、

言葉では表し得ない神秘を守れば、

天下模範となる。

天下の模範となり、

本質は常に歪まず、

極まることのない境地を回復する。

荒削りの木を、分割してバラバラにすれば、

それぞれ小さな器となる。

果てしない潜在能力を持つ人間の本性をそのまま活用せず、

都合に合わせて切り取れば、

何かの役を果たす「人材」になる。

そういう人でも、聖人が用いれば、

官吏の長勤めさせてくれることくらいはできよう。

しかし、そもそも立派な制度のもとであれば、

荒削りの木を割くことができない。

つまり、ありのままの人間を活用して、

役割に押し込めることなどない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA