老子名言 9月29日

最も優れた統治が行われていると、

下久の物は支配者の生存を

知っているだけだ。

最も優れた統治が行われていると、

下々の者は、支配者の生存を知っているだけである。

その次に優れた統治が行われていると、

下々の者は、支配者を畏れる。

それより劣った統治が行われていると、

下々の者は、支配者を侮蔑する。

上に立つ者の言葉が、

その心と一致していなければ、信頼されることはない。

言葉を大切にして慎重に用いれば、

ものごとは自然の流れのままに進むので、

巧を成し、事を遂げたいというのに、

人々は「自然にそうなったのだ」と言う。

それゆえ、

偉大な道の作用を見失ってはじめて、

「仁義」という概念が考え出された。

「智慧」を働かせる者が出てはじめて、

「大儀」という概念が考え出された。

親子兄弟夫婦などが不和になってはじめて、

「孝磁」という概念が考え出された。

国家が混乱してはじめて、

「貞臣」という概念が考え出された。

智慧をふりまわすことをやめ、

言葉を弄ぶのやめれば、

民の利益は百倍になる。

言葉巧みな説明をやめ、功利の追及を捨てれば、

裏切りや掟を破りはなくなる。

作為を絶ち、無理なことをしなければ、

親は子どもを磁しみ、子どもは親をしたうようになる。

この三言で不足なら、これに捕捉しよう。

ものごとのつながりをよく視て、

切り出したばかりの荒削りの木のように素朴さを保ち、

目先の私利を追わず、本当に欲を従うべきである。

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