「同じものをずっと繰り返し食べるのが好きなんだ。
ハム・サンドイッチなら、朝食に50日間続けて食べらるよ」
これがバフェットの食生活だ。
他の鉱物もコカ・コーラやチェリーコークで、決して褒められた
食生活とは言えない。
そんな食生活には二つの理由がある。
ひとつはリスクを嫌うためだ。
もう一つは質素を好み、倹約を重んじるからである。
バフェットは、お金を投資して増やすのは大好きだが、
お金を消費することには興味がなかった。
散髪に行く時も、散髪代を30年間複利で運用したらどれだけの
額になるとか、投資の面から考える。
それが習慣だった。
意識して節約などしなくても、
頭が投資一色になっていると言えるだろう。
バフェットがソロモン・ブラザーズの暫定会長に就任した時に
最も驚いたのはウォール街の住人の贅沢な生活だった。
幹部社員用食堂の厨房は巨大で、
総料理長の下、パンやソースなどを担当する料理長がいる大組織だった。
理髪店まで会社の中にあり、靴は無料で磨きにきてくれた。
バフェットは、こうしたウォール街文化が我慢ならなかった。
そこである日、近くの店でハム・サンドとコークを買った。
そしてランチの時、他の重役たちが分厚いステーキを頬張る横で
ハム・サンドを食べ、コークを飲むのだった。
それこそがバフェットの当たり前の生活だった。