バフェットはネブラスカ大学で教鞭を取ったこともある。
その後もいろいろな大学で講演したり、ビル・ゲイツと共に学生の質問に答えたり
するなど、若い人に経験と知恵を伝えようとしている。
そのバフェットは「どいうところで働けばいいでしょうか」と
質問されると、いつも同じように答える。
「一番尊敬している人のところです」と言うのだ。
バフェット自身がそう生きてきた。
コロンビア大学卒業後も、大企業ではなく、
最も尊敬するべん・グレアムの会社グレアム・ニューマンの入社を希望した。
同社の事情から願いがかなわないと、もう一人の尊敬する人物である父ハワード
の証券会社で働く。
ハワードは地元の名門証券会社を勧めたが、決意は揺るがなかった。
父の会社で働きながらもバフェットは、グレアムの下で働く夢を
あきらめず、頻繁に接触を持っている。
やがて事情が変わり、
1954年に入社を果たしている。
入社に当たり、バフェットは給料の額さえ聞かなかった。
そんなことより、尊敬する人の下で大好きな仕事をすることが重要だった。
こうした経験を元に、バフェットは学生たちにこんなアドバイスを送っている。
「大事なのは自分にとってのヒーローと呼べる人物を持つことです」
それが成功への間違いない道である。