バフェットがどれほど経営陣を注意深く見ているかは、
クレイトン・ホームズのケースがよく表している。
かつてバフェットは、ある大手のプレハブ住宅メーカーに投資した時、
クレイト・ホームズが優秀な会社だと知った。
さらに創業者じむ・クレイトンに電話した。
そして、同社が正直で有能な人物によって経営されていることを確信した。
企業価値に比べて価格も安かった。
バフェットは事務の自伝、息子のケビン二対する評価、
財務情報によって同社の買収を提案し、実現している。
2002年のレベル3コミュニケーションズへの5億ドルの投資も同様だった。
同社は音声、データの高速通信ネットワーク運営会社で、ハイテク株を避ける
バフェットとは縁遠いはずだ。
だが、同社はオマハにある、
ある会社の子会社であり、友人でバークシャーハザウェイの取締役でもある
ウォルター・ジュニアがその会長だった。
それを理由に決断したのだ。
こう話している。
「私はこれまでずいぶん人に賭けてきましたし、その人たちのことを
理解しているつもりです。大勢の人が私に賭けてくれた時もありました」
バフェットは事業と同時、「人」や「緑」にも投資するのだ。