マイクロソフト創業者ビル・ゲイツにとって、バフェットは最良の
相談相手の1一人だ。
2人の間にビジネス上の密接な関係はないが、
年の離れた友人としてお互いに信頼し、親交を重ねている。
これまでゲイツがバフェットから受けた最良のアドバイスの一つが次の言葉だ。
「本当に重要なことだけを選んで、それ以外は上手に『ノー』と断ることも大切だよ」
バフェットと初めて会った頃のゲイツは超多忙だった。
山ほどの会議に出席し、夜には1日に100万通届くといわれるメールが(大半は迷惑メール)に取りかかり、長い返事も書く。
1年4分の1海外主張だ。
ゲイツが「考え時間」と呼んで大切にした休暇は、年に2週間しかなかった。
一方バフェットは、会議にはほとんど出ない。
電話も必要最小限だし、コンピュータはオンラインゲームのブリッジ以外には
使わないのでメールチェックも必要ない。
その結果、バフェットの「考える時間」は、年に50週間にもなった。
手帳の予定表は真っ白だ。
そんなバフェットの生き方を知り、手帳を見せられたゲイツは、
意味がないことには関わらない大切さを知ったという。
大切なことはだけに集中し、不要なことには思い切って「ノー」を言う。
それが自分のための人生を生きることになる。
ひいては、すぐれた決断の元になるのだ。