投資だけでなく、自分の人生も長期的に考えなければならない。
バフェットが幼いころから金持ちを目ざしたのは、
他人にあれこれ指図されることなく自分の人生を生きたかったからだ。
「自分のために働くの一番」とバフェットは考えた。
同じように考えてたのがチャーリー・マンガーだ。
ミシガシ大学で数学を専攻、
気象予報官を経てハーバード大学ロースクールに学んだ弁護士になった秀才で
だがマンガーは弁護士では満足できず、副業として不動産開発投資などを手がける。
やがてバフェットと出会い、すぐに意気投合してパートナーになった。
マンガーはある時、「自分にとって一番大事なのは顧客は誰だろう」と考え、
それは自分自身だと確信した。
そこで毎日1時間、自分のために働くことにした。
朝早く起きて、建設や不動産開発の仕事をした。
それがバフェットとの出会いを生んだのだ。
またマンガーは「脚が生えている本」と呼ばれたほど本をよく読む努力家だった。
バフェットは、こうしたマンガーの姿勢を高く評価し、こう言っている。
「誰しもこれを見習い、まず自分自身が顧客になり、次に他人のために働くべきだ。
1日1時間を自分にあてるべきだ」
投資は資金を企業に投じることだけではない。
時間をじぶんのために使い、自分の可能性を広げていくことでもあるべきだ。