他人が貪欲になっている時は恐る恐る、まわりが怖がっている時は貪欲に。
「本当の投資家であれば、自分が群衆とは全く逆の売買をしていると考えることに
充足感を覚える」というグレアムの言葉をバフェットも実践している。
1962年1月、バフェットはすべてのパートナーシップを解散してバフェット・パートナーシップ1社にまとめ、純資産を720万ドルに増やした。
同年3月に株式相場が急落する。
資産を持つにバフェットにとって貪欲になるべ時だった。
「他人が貪欲なっている時は恐る恐る、まわりが怖がっているときは貪欲に」
その成果は素晴らしかった。
バフェットは、その後も言葉どおりに動いた。
60年代後半、米国経済成長が鈍っていたにもかからわず市場は絶頂期だった。
その最中、バフェットはパートナーシップを解散して引退を表明する。
「理解できなゲーム参加したくない」という理由だった。
手元にはバークシャー・ハザウェイと1社のみが残った。
引退は長くは続かなった。
70年代入り株価が下がり始めたのだ。
バフェットは弱気相場に中、ソロモン・ブラザーズを幹事に低金利で資金調達を行い、
割安株を次々と投資したのだった。
こうして振り返ればバフェットの正しさがわかる。
だが、人は目先に走り、相場が上がれば買い、下がれば売るものだ。
そこを我慢できるかが勝負の分かれ目である。