思いつき商いのもと
日本の相場格言。
ちょっとしたニュースや噂、株価のアヤなどで、
「これは面白そうだ」と深く考えもせず、
思いつきで株を買うことがある。
いつもなら業績や株価の足取り(チャート)などを調べて慎重に判断して売買するのに、そいうことをせず、ただ思いつきで証券会社に電話して、
売買を注文をする。
早く注文しないと、相場に乗り遅れそうな気がして、調べる手間を惜しいんで、急いで注文してしまうのだ。
そういう時には、えてして失敗することが多い。
ニュースや噂はすでに株価に織り込み済みであったり、
自分が考えるほど、他人はそれを大きな材料とみなしてくれなかったり、
ほかに悪材料が隠されていたり、などで少しも上昇せず、
むしろ値下がりして、がっかりさせられるのだ。
本間宗久は、売買とも今日よりほかに、
商場なしとも心が勇みっ立った時には、
「三日待つべし」と教えている。