相場の金を凧の糸は出し切るな
日本の相場格言。
凧を高く上げるコツは、糸を巧み調節しながら、うまく風に乗せることだ。
そのためには、糸出し切らないないで、余裕を持っていなければならない。
相場も同様だ。
相場にはなかなか予想通りにいってはくれない。
先高を期待して、株を買ったものの、案に相違して、値下がりしたということは、投資家の誰ものが経験していることだ。
そういう場合に、余裕資金があれば、値下がりした株式を買うこともできるが、それまでに有り金をすっかりとはたいて株を買っていたら、
割安になった株を買う余裕はない。
一九九〇年以降の大暴落では、どの銘柄も高値から二分の一、三分の一以下に下がりし、超割安おかれていた。
この時、投資家の多くがこう言っ嘆いたものだった。
「今の株が超割安であることはわかっている。
金があれば、間違いなく買うだろう。しかし、
高値の時に有り金をはたいて株を買ってしまったため、新しく株を買う資金がないのだ」と。
このように、相場の金を出し切ってしまっていると、
予想外の好買い場が到来しても、手も足も出ず、指をくわてみているほかはない。
そんなことにならないように、相場の金を凧の糸は出し切ってはいけない、
というわけだ。