心やすい 人にも株式の売買にを進めるべきではない
本間宗久は『宗久翁秘録』で、次のように語っている。
「なにほど心易しき人にも、売り買いを進め申すまじきなり。
もう了簡(りょうけん)違うときは、恨みを得るなり。
すべての相場の高下を論いたすまじきなり。
この道を心がける人は、わが了簡を立ててず、
人の了簡にて商内する人はなきはずなり。
少々にても図に当たるときは募り了簡を立てたがる者なり。
これを第一、慎むべく処なり」
(どんなに心やすい人にも、売り買いを進めるべきではない。
もし、予想が外れると、恨みを買うだけだ。
どんな相場でも高い、安いの話をしてはならない。
この道を志す人は、自分の意見を(予想)を立てずに、
他人の意見を(予想)で売買する人はないはずである。
少しでも予想が当たると、いい気になって、意見を言いたがるものである。
これをた第一に慎むべきだ)
相場は予想が当たることもあれば、外れることもある、
親しい人に売買を勧めると、予想が外れて損した時に、
恨みを買うことになりかなねない。