罫線は相場師の杖
相場師、田附政次郎の言葉。
罫線とは過去の株価をフラフ化したもので、
チャートとも呼ばれている。
江戸時代から罫線の研究がなされており、
罫線から将来の株価を予想する技術もかなり進歩している。
しかし、それは過去の経験則を明日の株価予測に生かしているにすぎない、
明日以降の株価の過去と同じようなパータンで動くとは限らない。
そこに罫線の限界もある。
このため、「罫線屋、罫線引き引き、足を出し」といった川柳もあるほどだ。
しかし、罫線はいわば株価の歴史。
歴史はまったく同じことを繰り返すことは少ないが、
似たようなことを繰り返すことはよくあることだ。
そこに歴史を学ぶ意義がある。
罫線もまた、万能ではないが、予測しがたい相場(株価)の行方を予測する上で、
有名な武器の一つとなることは間違ない。
そんなことから、「罫線は相場師の杖」という格言がある。