判断を誤ることは正常なことだ。それを修正しないのが異常である。
ウォール街の相場格言。
相場は上がるか、下がるかしかなく、当たる確率は二分の一だ。
しかし、これがなかなか当たらない。
相場を動かす要因が多数ある以上、それが複雑に絡み合っているため、
なかなか的確な予測を打ち出すことは難しい。
どんなに優秀な人材を最大に投入し、最新鋭のコンピューターを駆使して予測しても、
入れるデータが毎日のような変化していくため、
相場を見通しを的確に読み取ることは不可能に近い。
たまに当たるようなことはあっても、毎回あてることはできない相談だ。
それだけに、投資家が相場見通しなどで判断を誤ることはあるが、
問題は間違った時の対応の仕方だ。
間違っていれば、それを素直に認め、どこで間違ったのか、
なぜ間違ったのかを反省した上で、見方を修正すればいい。
「君子は豹変す」と言うが、
相場の世界では意地は禁物。
時節にこだわり、メンツを気にし過ぎると、相場は流されて、大怪我をすることになりかねない。