相場師の最大の敵は自分であって、相手ではない
「彼(敵)を知り、己を知れば百戦殆(あやう)からず」といいうのは『孫子の兵法』に出てくる有名な言葉だ。
相場師は敵は(相場、ほかの投資家)の研究は熱心に行うが、
自分の弱点に覇気が付いていないことが多い。
相場では意地を張ったり、天狗になってじぶんの力を過信したりするのは禁物だが、
相場師は往々にして、このワナに陥りやすい。
腕力で相場をつくろうとしたり、資金が続かないと、
ありとあらゆるとこからの借金をして株式投資に注ぎ込んだり、
無理な投機に走ったりして自滅するのだ。
一般の投資家でも、もう少し待てばいいとわかっていても待ち切れず、
売り買いのタイミングを間違って儲け損になったり、欲張りすぎて失敗したすることが多い。
このように、相場の世界では、相場の見通しを誤って失敗することより、
自分自身の弱さ(判断力も甘さ、決断力のなさなど)が原因で失敗することが多い。
そいう意味では、まさに「相場師の最大の敵は自分であって、相手ではない」のだ。