幸運の女神がノックしたら、すぐにドアを開け
幸運(チャンス)を逃すな、という意味。
欧米に古くからあることわざである。
幸運の女神はそうたびたび訪ねてきてくれるわけではないが、
誰でも一生のうちに何度か訪ねてきてくれるものだ。
しかし、幸運の女神は気紛れだから、
ノックしてもすぐにドアが開かないと、
ほかのところへ行ってしまう。
だから、幸運の女神がノックしたら、すぐにドアを開けて、
迎え入れなければならないのだ。
「幸運の女神は前髪を掴め」ということわざもある。
一瞬のうちに通り過ぎてゆく幸運の女神を掴まえるためには、
通り過ぎてから慌てて後ろ髪を掴まえようとしてはだめで、
前髪をしっかり掴まえろ、というわけだ。
株式投資でも、本当に大儲けできるチャンスは、長い一生のうちでもそうたびたびあることではない。
大暴落のあとに訪れる優良株の大バーゲンセールなどはその一つだし、
長い不況を脱出して、景気や企業情報や企業業績、株価が上昇に転じ始めたときもその一つである。
そういう時には、思い切って株式投資してみることだ。
幸運の女神が微笑んでくれることだろう。
『史記』に出てくる「奇貨居くべし」(好機をのがしてならない)も類語の一つ。