「相場に勝つ」株式化苦言 勝つことのみ知りて負くることを知らざれば、害その身に至る

勝つことのみ知りて負くることを知らざれば、害その身に至る

徳川家康の有名な言葉。勝っていてばかりいて、

負けることを知らなければ、

人は自信過剰になり、天狗になる。

そうなると、ついつい心に油断が生じて、思わぬ大敗を喫することになりがち。

一方、負けることの恐さを知っている人は、

警戒心が強く、どうすれば負けないで済むか、勝てるかの研究を怠らないために、

大敗を喫することが少ない。

無敵の強さを誇った織田信長が、本能寺の変に敗れたのは、油断からだった。

何度も戦で敗れた経験のある徳川家康はどうすれば負けないか知り尽くし、

やがて全国制覇を成し遂げ、長期安定政権を築き上げることに成功する。

株式投資でも、儲けた経験はあるが、

損したことはないという投資家は、

やがて自信過剰に陥り、大失敗するかの可能性が強い。

相場名人といわている人は、ほとんど例外なく、

一度や二度は相場で大失敗し、再起不能に近い打撃を受けている。

そして、それをばねに相場を本格的に研究して、相場名人になっているのだ。

株式投資は、失敗してから本当の投資が始まる、といっても過言ではない。

アメリカのウォール街にも、次のような相場格言がある。

「負けた相場を知っている者こそ価値がる。何故ならば次回からはそれを教訓とするから」

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