先んずれば人を制す
『史記』や『保元物語』に出てくる言葉。
人より先に物事を行えば、
有利に立つことができる、という意味。
事業や株式投資などについて使われることが多い。
たとえば、ガンやエイズ、糖尿病など難病の画期的な特効薬をどこよりも早く開発・販売した会社は、
大きな利益を独り占めすることができる。
人間の寿命を大幅に延ばすことのできる新薬を真っ先に開発・販売する会社は、
膨大な利益を得て、株価を大きく値上がりするに違いない。
また、株式投資では、
相場の転換点を誰よりも早く読み、
それを投資に生かせる人は大きな成果を上げることができる。
上げ相場が下げ相場に転じる時には持ち株をすべて処分し、
大暴落に備える。
下げ相場が上げ相場に転じることができる時には、
貯金を引き出して、
安値圏にある株式に投資する。
これを他の投資家に先立って行える人は、
株式投資で大きく財を築くことができる。
「機先を制する」「先手を万手」「先手必勝」などの類語もある。