中村天風 同情のカン違い

気が付かないどころか、中には、自分の思い方考え方の間違っていることに、

同情している奴があるだろう。

「こういうときに、こういう考え方をちしちゃいけないかもしれないが、

オレは凡夫なんだ。おまけに人の身の上じゃない。

これが怒らずにいられるか」と。

しかし、真理というのは、事情に同情してくれず、

また弁護もしてくれない。思い方考え方がすこしでも消極的であると、

肉体生命の上に、驚くべき、よくない変化があらわれてくる。

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