天底は極寒猛暑の年に出る
異常気象や天災などの影響で小麦やトウモロコシなどの穀物市場の急騰が続いているが、
一部の人々はこれらの異常気象を人為的なものであると考えているようだ。
確かに最近は吸湿性の高い粒子を散布するなどで、
その気になれば天候操作ができる時代になっている。
例えば、北京オリンピックの開会式との数時間に会場や周辺都市の上空に1000発ものロケット弾を撃ち込んで会場の雨雲を取り除いている。
当初はここまでやるかと思ったが、
有識者によると人為的な天候操作はもっとすごいことになっていて、
天候操作で自由自在に穀物市場を動かすことができるという。
日本では昔から五穀豊穣の祈願祭が全国各地で行われてきたが、
昨今は天に向かってロケット弾を打ち込む時代になっている。
昔はそれぞれの市場に「市場神」と呼ばれる神様がいたものだが、
いやはやなんとも恐ろしい時代になったものである。
天候と相場の関係は米相場の伝統がある日本では古くから研究されてきたが、
彼らは自然界のあらゆるエネルギーが陰気から陽気に変わる6月と12月を、
相場を動かす大きな材料として重視した。
冒頭の言葉は米相場の人々が残したもので、口伝に、
春高相場の疲れが限界に達したとき相場は暴落するなどのジンクスが残されている。
異常気象と言えば、気になるのが港で話題の生物多様性ビジネスだ。
生物多様性の定義はいろいろあるが、
平たく言えば「地球にはたくさんの生き物がいる」ということだ。
これらの保全に前向きに取り組みつつ、
木材の供給や地球温暖化防止などに活用するのが生物多様性ビジネスで、
の市場規模は20年に約24兆円といわれている。
当然これだけの市場規模となれば真っ先に動くのが投機マネーや穀物メジャーで、
彼らの動向が生物多様性の方向性を左右することは確実だ。
投機マネーの暴走が生物多様性を歪んだ道に導けば市場の神々も黙っていないだろう。
市場神は社会と市場の安泰を司るのもで私利私欲を野放しにすることはない。