脳は言葉に左右される
松下幸之助さんの家はね、親の代まで大金持ちだったの。
おばあちゃんに、
「お前ね、あそこから、あそこまで家だったんだよ」って聞かされてたから、
自分の代で松下家を起おこさなきゃって気持ちがあったの。
だから貧乏に勢いがないんだよ。
ところが貧乏が何代も続いいちゃうと、
親や兄弟が朝から晩まで「オマエ、金がないからダメだよ」って。
そうするとね、「貧乏漬け」って、
貧乏の漬ものみたいになっちゃうんだよ。
これが恐いんだよ。これが知らない間に、人間の脳おかしくしちゃうんだよって。
子供のときからずーっと「オマエ、ダメなんだ」って入れると、
脳は、これ幸いとして働かないんだよ。
アインシュタインの脳細胞も、オレたちの脳細胞も同じなんだよ。
脳は言葉に左右されるんだよ。
わかるかい?
わかんなくても、そうなんだよ。
だから成功したいんだとしたら、今の自分のことを「トクだ、トクだ」って言うんだよ。
中学しか出てないんだとしたら、「中学ではいいぞ」「トクだ、トクだ」って言ってればいいの。
「どうトクなんですかって?」それは脳が考える。
トクなことを運んでくるの。
トクなことを考えだすの。
脳はそういう働きがあるの。
幸せになりたかったら、「幸せだなぁ」って言ってると、
幸せなことを考え出すの。
「オレくらい幸せなヤツはいないぞ」っていつも言ってると、
幸せなことを運んでくるんだよ。
わかるかい?