50年たっても欲しいとみんなが思うものを作っているか、これが投資の判断の基準だ。
「偉大な企業とは、今後25年から30年、偉大であり続ける企業のことです。
私はそう定義します」
長期投資を好むバフェットらしい言葉だ。
確かに、素晴らしい収益を短期上げる企業は多いが、
その企業が10年も輝ている可能性はきわめて低い。
バフェットはIT
バブル期に超アナログのデイリークイーンを買収しているが、
理由をこう語った。
「デイリークイーンのアイスキャンディーが10年後も生き残っている可能性は、
どんなアプリケーションソフトが生き残っている可能性よりも高いでしょう」
バフェットの投資基準は、
どの分野であれ、生活になくてはならないもの、
お金を出しても買いたいブランドを持つ企業であることだ。
「信頼できるもの、そして10年、20年、50年たっても欲しいとみんなが思うものを作っているかどうか、これが私が投資判断する上でも基準です」
バフェットから見れば、10ドルが11ドルになれば売り、
50ドル52ドルになれば売り、100ドルが101ドルになれば売って稼ぐタイブの短期間投資家は愚の骨頂だった。
そのまま持っていれば10ドルが10ドルになったのにね、と考える。
株価より資産価値、資産価値より成長価値を見るのがバフェットである。