バフェットは、精霊がくれる自動車の話をよく使った。
ある日、16歳のバフェットの前に精霊が現れて「好きな自動車を上げよう。
明日には大きなリボンをかけた新車を届けてあげる」と言うのだ。
バフェットは歓喜する。ただし、条件があった。
「それは君が一生で最後に手に入れる自動車になる。
つまりの人生の最後まで乗り続けることになる」
一生モノとなれば、当然とても大切にする。
取り扱い説明書を何回も読み、万一さびたり傷がついたりしたらすぐに直す。
バフェットは頭脳と肉体も、
精霊がくれる自動車と同じだと説いてる。
「それを一生使わなければならない。‥
大切にしないと、40年後に自動車と同じようにぼろぼろになる。
それが今から、今日から、やらなければならないことだ。
10年, 20年、30年後の頭脳と肉体の働き具合が、それで決まるんだよ」
投資の世界では、年齢を重ねることは決してもマイナスにはならない。
経験に磨かれて賢明なるし、順調なら資産も大きくなっている。
頭がちゃんと働き続ける限り、ますます成果を上げることができる。
バフェットは若い頃から人生を長い目で見ていた。
食生活だけ褒められたものではないが、
自分を大切にし続け、80歳を過ぎても豊かな人生を生きている。