企業経営にとって経験はどのような価値を持つのだろうか。
IT企業の創業者たちは経営経験なくして企業をつくり、
大成功をしている。
ジョブスやゲイツがそうだし、
グーグル創業者ラリー・ペイジや
フェイスブック創業者マーク・ザッカ―バーグなどもそうだ。
経験がないとことにはメリットがある。
既存のものを当然視せず、
「かくありたい」という理想に向かって恐れることなく
突き進むことができるからである。
バフェットもウォール街の常識にとらわれないという点では
投資界の革命家だが、こと社会を経営する点に関しては、
経験を重視している。
たとえば、バークシャー・ハザウェイには定年がない。
熱意あふれる経営者を、
ただ一定の年齢に達したという理由だけで辞めさせるのは
愚かしいと考えてのことだ。
バフェットは言う。
「陸の上を歩くとはどいうことか、魚に説明できるだろうか。
たぶん何千年説明しても説明しきれないだろう。
でも1日歩いてみれば、たちまちすべてがわかるはずだ。
企業経営も同じこと。
たとえ1日だけでも、経営者になるということ
はとても貴重な経験になる」
経験から、人はたくさんの情報を身体に刻むことができる。
体験情報と外部情報が一体化した時に成功が始まるのだろう。