「投資は合理的に行わなければならない。
もしそれがわからないなら、投資などしないということだ」
バフェットはそう考え、失敗した場合でも、いきさつをきちんと説明できるようにしたと
思っていた。
大切なのは完全に理解していることをやることだ。
それを徹底すれば、成功は約束されたも同然である。
ところが、世の中には、今ひとつ理解できない状態で大胆に売って出る人が
少なくない。
デリバティブ(金融派制商品)がそうだ。
デリバティブについて、バフェットは二重の危険性を指摘していた。
一つは高度な金融理論を駆使した商品であり、
投資家のほとんどは仕組みを理解できない。
それなのに「儲かりそうだ」という理由だけで手を出してしまうことだ。
もう一つは自己投資金以外にレバレッジがかかっていることである。
バフェットは言う。
「無知と借金が結びつく時、その結果は非常に興味深いものになることがある」
バフェットは過去、手持ちの25%以上の借金をしたことがない。
それほど借金を毛嫌いしている。
自分が理解できないものに投資する怖さと、
実際にやり取りする金額の何倍もの利益や損失が出る怖さ。
考え抜かずにデリバティブに手を出すのは、自分の未来がを破壊する行為だと言える。