好物を大食いしてしまうたちなのです。
バフェットはグレアムの理論の忠実な実践者だが、
「そのまま」の実践者ではない。
自分流に変えているし、部分的には反対のやり方もしている。
その一つが分散投資だ、
多数の銘柄に投資することでリスクを減らすのは金融界の常識であり、
グレアムも極端なほどの分散投資を勧めている。
だが、バフェットは、分散投資は合理的ではないと早くから考えていた。
極端な例が若い時のガイコヘの投資だ。
通信販売専門の保険会社である。
興味を持ったバフェットは本社のあるワシトンⅮCまで行き、直接話しを聞いている。
対応した財務担当副社長も並外れた若者だと気づき、何時間も話してくレた。
バフェットは成功間違ない事業だと確信、金融商品の4分の3を売り払って全額投資した。
絶対の自信を持っていた。
「自信はあります。自分のお金だけを動かすときは、
一つの案に純資産の75%を注ぎ込んだことが何度もありました」
グレアムとは反対のやり方だったが、、バフェットはこう言っている。
「好物を大食いしてしまうたちなのです」
また、グレアムの会社に入った時の自分の所持金1万ドルを例に、こうも語った。
「グレアムのアドバイスに従っていたら、今でもきっと1万ドルぐらいしか
持っていなかったでしょう」