過去に学び、教訓を得ることはとても大切だ。
しかし、それだけで将来の問題すべてを解決できるわけではない。
バフェットはこう話している。
「歴史書が成功へのカギだというのなら、
フォーブス400社は(経済誌『フォーブス』が毎年選ぶ優良な企業)
すべて図書館司書で占められていることになっています」
そして、自分が亡くなったあと、
バークシャー・ハザウェイの将来を託せる人物について、
次のような見方をしている。
「長い間、市場では飛んでもないことや、
時には奇妙なことさえ起こるで。
‥‥‥ですから、前例のなことも含めて、
重大なリスクを見抜き、
避けることのできる力が生来備わっている人物が、
私達には必要です」
投資やビジネスの世界で必要なのは、
行動や経験力ももちろんだが、
まだ起こってないことも予測できる想像力がより重要なのである。
いつ起こるかまでは予測できないにせよ、
先を少しでも見通せば、少なくともリスクに備えることが出来る。
世の中に賢い人は多い。
だが、確固とした想像力を持つ人は少ないという。
起きてから「想定外だった」と言ったところで、
損失を取り返すのは難しい。
バフェットの後継者は、公表されていないものの、
すでに決定ずみだという。