バフェットの投資は読むことから始まる。
読むのは特別なデータではなく、
誰でも手に入る年次報告書(アニュアルレポート)だ。
投資の根拠は年次報告書だけ十分だというのがバフェット流だ。
毎年、何千という数の年次報告書屋決算書を読む。
その過程で「これは」という企業に出会えば、すぐに行動を起こす。
特に関心のある企業の年次報告書は毎回目を通し、追い続ける。
たとえば、1951年に自己資金の75%のを投じたガイコは「初恋の人」
というえる株だったが、同社のトラブルもあって、
1度は手放している。
だが、以来20年間、
目を離すことなく追いかけ続けた。
高すぎて投資はしなかったが、
1975年に株価が急落し、再び投資する。
そこからガイコの救済、株価高騰へとつながっている。
同様に米国の鉄道会社BNSFやFやコンピュータ会社IBMも追い続け、
最終的に投資に至っている。
その執念をこう話した。
「(BNSFの)アニュアルレポートを30年間、40年間読み続けてたのですが、
その間は何もしませんでした。ようやく鉄道会社を買収したのは、数年前のことです」
「IBMのアニュアルレポートをこの50年の間、
毎年読んできました。今年も読んでいるときに、
IBMが競争力を将来も維持することを、かなり容易に予測できることに思い当たったのです」