バークシャー・ハザウェイには、
MBA(経営理念修士)取得者もいなければ、
弁護士企画立案者、広報や人事の担当者もなども存在しない。
警備員も運転手もコンサルタントもいない。
1980年代のバフェットは、自分と1人のアシスタントで、
他社なら100人以上で運用するポートフォリオト
ほぼ同じ資金を運用していた。
交渉もシンプルだった。
バフェットは、簡単なあいさつのあと、
すぐ本題に入れるよううながす。
事前に受け取った資料についてやり取りのあと、
いくつかの条件をつけてすぐに金額を提示することさえあた。
バフェットは駆け引きをしたり、誰かが下交渉をしたりするのを
好まなかった。自分で話し、自分で判断し、自分で結論を出す。
そして、出した結論は変えなかった。
バークシャーの強みは、このシンプルさにあった。
こう割り切っていた。
「やる必要のない仕事は上手にやったところ意味がない」
バークシャーの規模が拡大するつれ、バフェットは少額の
取り引きを賭けるようになった。その理由も、
シンプルさと共通していた。
「やる価値のないことをうまくやっていても意味がないのだ」
価値のないことはとことんやらないのがバフェットの流儀だという。