グレアムは、投資で成功する原則の一つに「決して自分の事業を他人に任せにしてはならない」
とあげている。
どうしても他人に任せる場合は、「彼のやることに注意を怠らず、
かつ十分に理解することできる」「彼の誠実さと能力に絶対の信頼
が置けるという並々ならぬ確証が持てなけれなればならい」
という条件がつく。
バフェットはこの原則を忠実に守り、
誰と組むか、誰に任せるのか人選には細心の注意を払っている。
「私には、ちょっと寄ってきてさまざまな人話をするという癖があった」
人選のコツは、とにかく会って話すことだった。
その中から信頼性を見抜く。
そして、選んだすべてを任せた。
慈善事業でもそうだ。
妻スージート共同で「バフェット財団」を運営していたが、
2006年に、資産のほとんどを、ビル・ゲイツが妻と経営する
「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」に寄付すると発表している。
50年前、
バフェットがオマハで設立したパートナーシップに7人が出資をしてくれた。
バフェットのほうが自分でやるより上手に運用してくれると判断したからだ。
同様にバフェットは自分より上手に冨を分配してくれると判断したゲイツに財産を委ねたのである。
こう言っている。
「慈善事業の人材を探すのは、
投資の人材を探すよりもさらに重大です」