価格とは、買う時に支払うもの。価値とは、買う時に手に入れるもの。
「価格と価値は違う」ことをしっかりと理解しておなかないと間違いを犯す。
一般のビジネスでは、価値が(製造原価やニーズ)に見合った価格(売り価格を設定
しようとする。
だが投資の世界では、価値と価格の間に大きな開きが生まれることがよくあるのだ。
まだ先行きもしれないIT(情報技術)企業が異常な価格売買されることもあれば、
素晴らしい価値を秘めた企業が驚くほど安い価格で取引されることもある;。
こうした価格と価値の差に注目して投資するのが、バフェットだ。
たとえば1973年、名門新聞社ワシントン・ポストは価格(時価総額)8000万ドル
に対して、価値(純資産)4億ドルを超えていた。
これほどいい買い物はなかった。
実際、この時にバフェットが投資した1600万ドルは、
わずか10年あまりで1億4000万ドルにまで達している。
同様の投資をほかの新聞社で行っていたらダウ・ジョーンズで5000万ドル、
ニューヨーク・タイムズで6000万ドルにしかならなかったという。
株の価格は同じでも、企業の価値のよってこれほどの差が生じる。
価値に目を転じることが大切だ。
バフェットは言っている。
「価格とは、何かを買う時に支払うもの。
価値とは何かを手に入れるもの」