老子名言 9月28日

世界をありのままに見る。

世界を見る態度から、

余計な考えをすべて取り除き、

ただ虚心坦懐に受け入れる。

その態度を極限にまで徹底させた状態を、

「冷静さをどこまで保つ」という。

世界の根源から、万物が盛んに並びおこり、さまざまに展開するが、

虚心坦懐に見るならそれは、根源へと帰る運動と見える。

実際、それらの物は、盛んに動き、

やがてそれぞれがその根源に復帰することになる。

このような世界の受け入れ方を、「冷静」というのである。

冷静さとは、根源に帰るものとして世界をみることである。

根源に帰るとは、世界をありのままに見ることである。

ありのままの世界を知ることを「明晰」という。

ありのままの世界を知らぬことを、「迷妄」という。

ありのままの世界を知れば、寛欲になる。

寛欲であれば、公平になる。

公平であれば、王たるふさわしい。

王たるにふさわしければ、天意にかなう。

天意にかなっていれば、道に沿っている。

道に沿っていれば、久しく、

一生涯、あやういことなどない。

  ※難しい読み   虚心坦懐(きょしんかんたい)明晰(めいせき)迷妄(めいもう)

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