老子名言 9月30日

下らぬ学識は

人間の自由を奪うだけだ。

下らぬ学識は、人間の自由を奪うだけである。

そんな学識を断ってしまえば、憂いがなくなる。

たとえば儀礼の学識を身につけて、

「さようでございます」と返事するのと、

普通に「そうです」と返事するのと、

どれほどの差があろうか。

倫理に関する知識を身につけて、

ものごとを、美とされるものと、

悪とされるものと分けたところで、

両者の間に、どれほどの差があるのだろうか。

人を畏れさせる者は、また人を畏れざるを得ない。

あらゆる区別の境界はぼんやりとしており、

いまだ定められたことなどないのだ。

区別を受け入れて俗人は、

それで安心して喜久としており、

まるでごちそうに招かれて、

春の花見の台に登るかのようだ。

区別を受け入れない私は、

身じろぎもさせず、じっとしていて、

まだ笑いもしない赤ん坊のようであり、

家もなく、帰るところもないかようだ。

俗人は皆、余裕があるというのに、

私だけはすべてを失っている。

私の心は遇人のようであり、まごついている。

俗人は明るいのに、私一人は真っ暗だ。

俗人は何もかも察しているが、私一人は悶々としている。

まるで暗い海のようであり、よりどころがないかのようだ。

人々はみな取り柄があるが、私には頑固に引っ込んでいる。

だが私は一人、他人と異なっているようにも、

万物を養う母なる神秘に従って生きる。

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