聞いても聞こえない言葉を
受け取る。
世界はあなたに、聞いても聞こえない言葉で語りかける。
あなたは、その言葉を、受け取らなければならない。
つむじ風も朝の間にずっと吹き続けることはない。
暴風も終日吹くことはない。
誰がそんなことを為し得ようか。
天地におきる現象でさえ、永久に言うまでもない。
目の前に起きていることに振り回されてはならない。
その現象の語る、聞いても聞こえない言葉を受け取らなければならない。
それゆえ、
その言葉を受け取って、道に従うものは、
道ひとつになる。
何かを得るというなら、その得を受け入れ、
何かを失うというなら、その失もまた道理にかなっている。
大切なことは、個々の得失ではない。
そんなことに一喜一憂してはならい。
それを通じて届けられる、
聞いても聞こえない言葉を、
受け取らなければならないのだ。