老子名言 10月28日

無理に健康になろうとする

衰える。

自らの本質たる徳を失わず、

精気を厚く蓄えている者は、

赤ん坊のようである。

赤ん坊は、

蜂やサソリ、マムシや蛇も、刺したり咬んだりしないし、

猛禽や猛獣も襲いかからない。

その骨格は弱弱しく、

筋肉が柔らかくしなやかで、拳を固く握り絞めている。

いまだ男女の交合を知らないのに、

その陰部がいきり立つのは、

精気が道理にかなって流れているからである。

一日中泣いていても声がかれないのは、

陰部の調和が道理にかなっているからである。

陰部の調和を理解することを「常」といい、

「常」を理解して実現する知「明」という。

これに対して、

無理に健康を増進して寿命を伸ばそうとするのを「不吉」といい、

身体に負荷をかけ、

心臓の鼓動を早めて息遣いを荒くするのを「無理強い」という。

物はなんであれ威勢が良すぎると衰える。

これを不自然な生き方という。

不自然な生き方をすると、早く死んでしまう。

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