自分の身体を出発点として
天下を知る。
家屋を、しっかり建てれば、揺るがない。
子供を、しっかり抱けば、落とさない。
そすすれば、子孫は祭祀を絶やすことがない。
わが身が修まるのは、その徳が鈍真だからである。
わが家が修まるのは、その徳が福が余るほどだからである。
わが郷が修まるのは、その徳が長く久しいからである。
わが邦が修まるのは、その徳が豊かで厚いからである。
天下が修まるのは、その徳が普通だからであるある。
わが身をもって、身体の体質を見る。
わが家をもって、家の本質を見る。
わが郷をもって、邦の体質を見る。
天下をもって、天下の体質を見る。
私が天下を知るのは、このようにしてである。
自分自身の身体を出発点として、
家、郷、天下の体質を感じる取るのである。