老子名言 10月26日

不変の真理を身にまとう。

天下にはその始原ある。

これを天下の母とするなら、その母を体得すれば、

その子、つまり天下に生じる万物を知得できる。

その子を知得した上で、またひるがえってその母を見牛わない。

そうすれば死ぬまで危ういことはない。

知覚を塞いで、外界との門を閉ざしてしまえば、

一生、何もしないで終わる。

とはいえ、知覚を啓き、外界の物事に忙しく取り組むのなら、

一生、自分自身と出会わないで終わる。

そのどちらも、おかしな生き方である。

知覚を啓きながら、知覚では捉えられないものを受け取り、

外界に門戸を開きながら、無為を貫き、無事でいる。

そうすれば自分自身と出会いつつ、成長し、事を成すことができる。

目に見えない小さなものを見ることを「明」という。

かすみな柔らかなものを守ることを「強」という。

その光を用い、その明に復帰する。

そうすれば、身に災いが降りかかることもない。

これを「不変の真理を身にまとう」という。

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