あくせくと働く者は
自らを死地に赴くことになる。
わざわざ生地を出て、死地に赴く者がある。
この世間で、生き生きと生きている者は、全体の三割であり、
生きているのに死んでいる者が、全体の三割である。
生き生きしていたいというのに、動き回って、
わざわざ自らを死地に赴く者が、また全体の三割いる。
それはなぜか。
彼らがあくせくしているのからである。
聞くろころによると、
生きることの何たるかをよく得ている者は、
兵凌を進むのに犀や虎を避けない。
軍隊に入っても鎧や武器を帯びない。
犀はその角で突く所がなく、
武器はその刀を突き通す所がない。
それはなぜか。
彼らに死を招く弱点がないからである。