柔らかく弱いものが
強いものに勝つ。
『何かを縮めてやろうと思うなら、いったん、これを引っ張るに限る。
何かを弱めようと思うなら、
いったん、これを強くするに限る。
何かを立ち去られようとすなら、
いったん、これと共にする限る。
何かを奪おうとするなら、
いったん、これを与えるに限る』
このやり方を「そこ知れぬ英知」という。
すなわち、柔らかく弱いものが、強いものに勝つ。
魚が淵からでられないように、
この道を外れては、国を治めることなどできない。
しかもこの税利な武器を、
こういうものだと言葉で人に示すことなどできない。