見えない次元の真理に触れる
神秘的な真理を深く体得していた古に賢者は、
見ようとしても見えない次元を理解しており、
記述できない深みに通じていた。
見えない次元の真理は、そもそも記述しえないが、
神秘に通じる儀式によって、そこに触れることはできる。
そのやり方を述べてみよう。
こういう具合だ。
祭器を用いて占いをする儀礼は、
冬に凍った水を渡るように、慎重にする。
犠牲と酒とを捧げて神意をはかる儀式は、
四方の悪神を恐れるかのように。
神を迎える儀式は、
まさに神がそこに宿るように。
水辺でい行うゆったりとして巫女の儀式は、
氷室の氷が解けるように。
「屯」という礼服の肩飾りは、素朴にする。
屯を用いた儀礼は、混沌とした様子で。
荒野で行う儀礼は、深い谷に響かせるように。
濁った水はこれを静かにすれば、徐々に清くなる。
※読み方が難かしい感じ
古(いにしえ) 氷室(ひむろ)
屯(とん) 混沌(こんとん)