振り子の如く
時計の振り子は、
右にふれ左にふれる。
そして休みなく時がきざまれる。
それが原則であり、時計が生きている
証拠であるといってよい。
世の中も、
また人生もかくの如し。
右にゆれ左にゆれる。
ゆれてこそ、
世の中は生きているのである。
躍動しているのである。
しかし、ここで大事なことは、
右にゆれ左にゆれるといっても、
そのゆれ方が中庸を得なければならぬ
ということである。
右にゆれ左にゆれるその振幅が
適切適性であってこそ、
そこから繁栄が生み出されてくる。
小さくふれてもいけないし、
大きく振れてもいけない。
中庸を得た適切なふれ方、
ゆれ方が大事である。