松下幸之助「一日一話」11月8日

振り子の如く

時計の振り子は、

右にふれ左にふれる。

そして休みなく時がきざまれる。

それが原則であり、時計が生きている

証拠であるといってよい。

世の中も、

また人生もかくの如し。

右にゆれ左にゆれる。

ゆれてこそ、

世の中は生きているのである。

躍動しているのである。

しかし、ここで大事なことは、

右にゆれ左にゆれるといっても、

そのゆれ方が中庸を得なければならぬ

ということである。

右にゆれ左にゆれるその振幅が

適切適性であってこそ、

そこから繁栄が生み出されてくる。

小さくふれてもいけないし、

大きく振れてもいけない。

中庸を得た適切なふれ方、

ゆれ方が大事である。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA