見る前に察する
不当な競争は断じていけませんが、
正常な競争には進んで乗り出さなけれなば、
進歩がありません。
その場合、問題は相手の差し手を、
それが形に表れないうちに感じることができるかどうかにあります。
相手の企画が商品として市場に出てきてから、
あれはいいな、
うちでもやろうか、
では遅いのです。
まだ目に見えないものを、
なんとなく感じる。
むずかしいがそれをやるのが
競争に勝つ経営というものです。
ましてや相手の商品を見てすぐに
手を打つならまだしも、
それが売れ出してやっとみこしを上げるようでは、
”後手”にまわるもはなはなだしいと言うべきです。