部下に使われる
一般に、形の上では指導者が人を使って仕事をしているように見えるが、
見方によっては指導者のほうが使われているのだとも言える。
だから、口では「ああせいこうせい」と命令しても心の奥底では、
「頼みます」「お願いします」さらには「祈ります」といった
気持ちを持つことが大事だと思う。
そういうものを持たずして、
ただ命令しさえすれば人は動くと思ったら
大変な間違いである。
指導者は一面部下に使われるという心持を持たねばならないのである。
こうした心境があって、はじめて部下に信頼される大将になりえるのである。
特に大きな組織、集団の指導者ほど、
この心構えに徹することが必要だと言えよう。