天につばすりゃ、
自分の顔にかかる
私がバブルのとき、土地を買わなかったのは、「下がるのがわかっていてた」という理由じゃない。
うちの会社を支えてるお客さんって、ほとんど、ふつうのサラリーマンなんです。
サラリーマンの人に儲けさせてもらってるのに、そのお金をもっと増やそう思って土地を買ったら、
地価がさらに上がって、サラリーマンの人たちの「家を建てる」という夢が
かなえられなくなる。買えたとしても、会社までに二時間もかかるようなところの分譲住宅
とかになっちゃうんです。自分の会社を助けてくれる人に、そういうことをするのって
天につばすようなものだよ。点につばすりゃ、自分の顔にかかる。
私はそういう考えの人間だから、土地とかを買わないで、株も買わないで、一生懸命、
仕事して。それで、事業所得だけで納税一番になったんです。