みんなが楽観している時に勇敢に売ることが出来る人は成功する確率が高い。
奇をてらうわけではない
人の行く裏に道ありといっても、
何も無理をして変な道や銘柄を選ぶということではありません。
富士山に登る例だと、
先人の経験を基に吉田口や須走口といった
比較的危険が少ない登りやすいルートが形成されています。
これらのルート以外から登ろうと思えば
登れないことはありませんが、
敢えてそのような危険を冒す必要もありません。
株式投資で成功する方法は基本的にはやさしいものです。
どのような銘柄であれ、
安いところを買って、高いところで売ればよいのです。
しかし登山と違って難しのは、
何合目かという目印がないことです。
目印がないために安値がどこなのか、
高値が何時なのか分かりません。
しかしながら、勉強し研究することによって、
目には見えない形ですが
目印的なものに気づくことは出来ます。
売りの格言
そうであっても特に、
株の売り時は難しく、
大天井は捉えにくいものです。
株の世界で成功した人というのは、
全部といっていいほど、
大底で買った人よりも、
大天井をうまく売り逃げて善処して人たちです。
買いの方は欲と道連れで欲が後ろから押してくれるので
割と実行しやすい。
一方、売りの方はもっと上がりそうだからといって
欲が後ろから引き留めるので2倍、3倍の
エネルギーや決心を必要とします。
また登山と同じように、相場の上げには年数日柄がかかります。
日経平均が1000円や10000円上げるとしても、
それを大底から大天井まで根こそぎ取るのは非常に困難です。
しかし、下げの場合は下山と同じで極めて短時間に下がっていく。
3年がかりで上げたものを
3か月くらいで下げてしまいます。
下げはこのように急激なものとなるので、
一部の成功者が値下がり益を
全部ひとり占めにする可能性があります。
人の行く裏に道ありは一般的には買いの格言として、
みんなが悲観している時に買ういうふうに受け取られています。
しかし私は「みんなが楽観している時に勇敢に売る決心をして売こと」、
こういう意味に解釈して活用した方がよいと思います。