経営成績が良くなるか悪くなるかは、どれだけ効率的に船を漕げるかという点よりも、どのビジネス船に乗り込むかという点が大きく影響する。乗り込んだ船が慢性的に浸水していると気づいたとき、より前向きな対処法をとりたいと思うなら、浸水部を塞いでまわることにエネルギーを費やすのではなく、船を乗り越えることにエネルギーを費やすべきである。
いくら世界一の騎手だあろうと、三本却の馬に乗ったならレースには勝てない。しかし、乗るのが最強馬なら、二流騎手にも勝機が生まれる。だから、あなたにも学校を卒業したあとは、寄らば大樹の陰を実行し、根源的経済性の高い会社に勤めたほうがよい。あなたの野望のレベルがどれぐらいであろうと、勤務先にそなわっている秀逸な経済性は、世間的評価と平均以上の賃金をあなたにもたらしてくれるだろう。