頭を回転させて考えたを整理したいとき、文字にしてみることほど効果的な方法はない
きちんと考えがまとまっていないと、頭の中身を文字にはできない。だからこそウォーレンは毎年、
株主にあてた長い手紙したため、数年度の出来事について説明を行っているのだ。この儀式は、どのようにして
数円ドルの収益を上げるか、という方法論を微修正する際、絶大なる効果を発揮してくれる。あなたが事柄
を文字にするとき、あなたはその事柄に関する余儀なくされる。投資先について考えることがいい結果をもたらす
はずだ。例年、ウォーレンはラグナビーチの海岸沿いの別荘(故ベンジャミン・グレアム邸とは目と鼻の先)で暮れ迎え、年が明けるとすぐに年次報告書を作成し始める。神と万年筆で綴られた手書きの報告書は、株主のもとへ届けられる前に友人でもあり≪フォーチュン≫誌の編集主幹でもあるキャロル・ルーミスのところへ送られる。天才も誤字脱字の心配から逃れるには、編集者の手助けが必要なわけだ。