五〇から七五の銘柄管理は、私の手に余る。ノアの方舟式の投資をすれば、結局動物園みたいなありさまになるだけだ。わたは数銘柄を大量に持つのがいい。
五〇銘柄に分散投資を行い、各事業経済性に目を配り続けるとしたら、
一銘柄当たりに割ける意識と能力は著しく限定される。
たとえるなら、
すべての動物が充分な飼育を受けられない動物園だ。
もうひとつたとえるなら、多すぎてボールでお手玉を始めてしまった大道芸人だ。
一つのボール落とすだけでは済まず―結局は、全部のボールを落とすはめになるだろう。
ウォーレンは一つの銘柄に大量の資金を投入する。
なぜなら、絶好の投資のチャンスは、絶対に数が少なく頻度も低いからだ。
ウォーレンの言うとおり、
金持ちになるに正しい意思決定を数回行うだけで充分である。
一年に一回以上素晴らしい投資先がひらめくようなら、
自分の思い違いを疑った方が良いだろう。