ウォーレンバフェット教訓　　１１２

われわれが歴史から学ぶなのは、人々が歴史から学ばないという事実だ

人々は株式市場で同じあやまちを何度も繰り返す。短期的な株価変動の中で金儲けをもくろみ、逆に高値で株をつかまれて泣きみるのだ。この定めまりの陳腐なあやまちによって押し上げられた株式市市況は、近眼的な顧客の奴隷であるミューチュアルファンド運用者によって維持される。株式市場とは切っても切れない近視眼性と、ビジネスの長期的経済価値に関する値付けミスウォーレンはこれらを利用することにより、偉大な投資家としての地位を築けあげた。強気相場の中でよくみられるように、会社の長期的経済価値と比較して株価が突出しすぎた場合、期待感の風向きがほんの少し変わっただけでも、株価の大暴落に結びつく可能性がある。そして、いったん値崩れが起きてしまえば、高値で買った投資家たちはすっからかんになる。これは今までに何度も繰り返されてきた歴史だが、人々がここから教訓を学びとる気配はない。